1982年生まれ(昭和57年生まれ)の人たちが10代という多感な年代、アニメ業界に衝撃を与えた作品が登場しました。
そう、それは、1995年に放送開始された「新世紀エヴァンゲリオン」(通称「エヴァ」)です。
この記事では、1982年生まれの世代に「エヴァ」がどのような影響を与えていたかを掘り下げてみます。
1982年生まれとエヴァ(エヴァンゲリオン)
「新世紀エヴァンゲリオン」(エヴァ)は、1982年生まれの世代が中学生の頃に放送が開始され、この世代に大きな影響を与えました。
特に当時、エヴァにはまっていた人の中学校では、男子生徒の9割、女子生徒の5割ほどは見ていて、学内でビデオテープの貸し回しも盛んだったとのことです。
高校や大学に進学しても、やはり1982年生まれ世代にとって「エヴァ」の影響力は強く、「全校生徒が観ていたんじゃないか」という体験談もあったほどです。
エヴァは当時の風潮を反映し、それをダイレクトに伝える媒体となっていたと思います。また、それまでの建前の世界を取り除き、初めて世の中に「本音」を投げかけた作品だったのではないでしょうか。
1982年生まれはエヴァの碇シンジと同学年
1982年生まれがエヴァに感情移入する要因の一つとして、放送当時、エヴァの碇シンジが14歳ということで、1982年生まれと同学年であることが挙げられます。
1982年生まれは、旧エヴァ地上波アニメ放映当時、碇シンジと同学年。つまり、酒鬼薔薇聖斗、秋葉原無差別殺人加藤、遠隔操作加藤ゆうちゃん、ネオ麦茶、深田恭子が碇シンジと同学年。 #ヱヴァ破
— 杏(あんず) (@anztolchock) January 22, 2021
放送当時、碇シンジが14歳だったことで、彼の悩みや葛藤に共感を覚える人が多かったのではないでしょうか。
同世代であるため、シンジの成長過程や思春期特有の悩みなどが、1982年生まれの視聴者にとっては、非常に身近なものと感じられたことでしょう。
1982年生まれにとってのエヴァの魅力
「エヴァンゲリオン」は、高度な演出技法と脚本の緻密さが魅力であると言えるでしょう。
エヴァはロボットアクションの要素を持ちつつ、「自己」や「人間性」といった深いテーマを追求し、さらに人間の進化というSF的なエッセンスも取り入れています。
また、この作品はキャラクターへの感情移入や、シリアスからコミカルまで振れ幅が広かったのも魅力の一つでしょう。
エヴァは、以上のようなこの多面的な魅力を持つ作品であると言えるでしょう。