1984年(昭和59年)生まれは「プレッシャー世代」、「はざま世代」などと言われることをご存じでしょうか?
この記事では、プレッシャー世代や、はざま世代の観点から、なぜ1984年(昭和59年)生まれが「やばい」と言われる理由を掘り下げていきます。
1984年(昭和59年)生まれが「やばい」と言われる理由
思春期・青年時代に重大な出来事を経験してきた「プレッシャー世代」だから
1984年(昭和59年)生まれが「やばい」と言われる理由の1つは、社会的に重大な出来事を経験してきた世代だからです。
プレッシャー世代とは、1982年(昭和57年)生まれ~1987年(昭和62年)生まれの世代を指し、1984年(昭和59年)生まれは、プレッシャー世代のちょうど真ん中くらいにあたります。
「プレッシャー世代」の名が示す通り、1984年生まれを含めたこの世代はさまざまなプレッシャーに耐えながら成長してきたことで知られています。
以下の表にまとめたように、1984年生まれの世代は、バブル崩壊後の不況、阪神淡路大震災、アメリカ同時多発テロ、東日本大震災といった大規模な天災や社会的な事件などを、幼少期から20代の若い時期に経験したのです。
西暦(和暦) | 出来事 | 1984年生まれの状況 |
---|---|---|
1991年(平成3年)3月~ 1993年(平成5年)10月 | バブル崩壊 | 小学3年生 小学4年生(早生まれ) |
1995年(平成7年) 1995年(平成7年) | 阪神淡路大震災 オウム地下鉄サリン事件 | 小学5年生 小学6年生(早生まれ) |
1997年(平成9年) | 神戸連続児童殺傷事件 | 中学1年生 中学2年生(早生まれ) |
2001年(平成13年) | アメリカ同時多発テロ デフレで失業率が増加 | 高校2年生 高校3年生(早生まれ) |
2011年(平成23年) | 東日本大震災 | 27歳 28歳(早生まれ) |
こうした激動の時代の中で、1984年生まれの世代は「自分の力だけではどうしようもない現実」を叩きつけられ、育ってきたのです。以上のような理由から、1984年生まれの世代は、いつからか「プレッシャー世代」と言われるようになったのです。
競争と個性の間で揺れ動く「はざま世代」だから
1984年(昭和59年)生まれが「やばい」と言われる理由の1つは、競争が重視された「氷河期世代」と、個性が重視された「ゆとり世代」の間で揺れ動く人が多いためです。
1984年生まれは「プレッシャー世代」であると言われる他に、「はざま世代」と言われることがあります。これは「競争が重視された氷河期世代」と「個性が重視されたゆとり世代」の「はざま」にある世代という由来から来ています。
西暦 | ◯◯世代 | どんな世代? |
---|---|---|
1970年(昭和45年) ~1982年(昭和56年) | 氷河期世代 | ・バブル崩壊の影響を受け、就職活動に苦労した世代 ・競争に勝ち一番になることが重視された時代 |
1982年(昭和57年) ~1987年(昭和62年) | はざま世代 プレッシャー世代 | 自力ではどうすることもできない社会的出来事や困難を経験した世代 |
1987年(昭和62年) ~2004年(平成16年) | ゆとり世代 | ・豊かな人間性を育むための「ゆとり教育」を受けた世代 ・競争よりも個性が重視された世代 |
「はざま世代」と呼ばれるこの世代は、年収アップを目指して外資系会社に行ったり、はたまた、自分探しのために定職に就かない人も多くいました。
このように、はざま世代は、「競争」と「個性」の間で揺れ動いており、一見すると中途半端なように見えます。良く言えば、1984年生まれの「はざま世代」の人たちは、競争を重視する考え方、個性を重視する考え方のどちらにも柔軟な考え方を持っている人が多い世代とも言えます。
まとめ
1984年(昭和59年)生まれが「やばい」と言われる主な理由は以下です。
- さまざまな出来事に耐えながら成長してきた「プレッシャー世代」のため
- 競争を重んじる「氷河期世代」と、個性を重んじる「ゆとり世代」の間で揺れ動いた「はざま世代」のため