【要約】こうやって頭のなかを言語化する。

この記事のポイント

  • 言語化能力は誰でも訓練で身につけられる超実用的なスキル
  • 「聞く力」が言語化の鍵であり、自分自身の内なる声に耳を傾けることが重要
  • たった1日3分、5日間続けるだけで効果を実感できる「魔法の言語化ノート術」
  • 「ためる」「聞く」「まとめる」の3ステップで思考を整理する簡単メソッド
  • 言語化習慣が仕事でのプレゼン力アップや人間関係改善に直結する

あなたは「頭の中にあるのに、うまく言葉にできない」というもどかしさを感じたことはありませんか?

会議で急に意見を求められた時、頭が真っ白になった経験はないでしょうか?大切な人に自分の気持ちをうまく伝えられず、後悔したことはありませんか?

この記事では、コピーライターの荒木春夜さんの著書『こうやって頭の中を言語化する』で紹介されている方法である「魔法の言語化ノート術」について解説します。

この方法を使えば、誰でも簡単に頭の中のモヤモヤを整理し、スッキリと言語化できるようになります。しかも必要な時間はたった1日3分。5日間続けるだけで、確実に効果を実感できる驚きの方法です。

この記事を分かりやすく言語化

結論から言語化

言語化は誰でも身につけられるスキルであり、言葉にすることで思考が整理され人生が変わります。

なぜなら、私たちの頭の中にある考えや感情のほとんどは言葉になっておらず、「なんとなく」のモヤモヤ状態になっているからです。

例えば、会議で急に意見を求められた時に頭が真っ白になる経験や、パートナーに感情的に反応してしまった後で「あんな言い方をしなければよかった」と後悔することはないでしょうか?

このようなことに備えて「ためる→聞く→まとめる」の3ステップの言語化ノート術を毎日3分間実践することで、自分の考えや感情を明確にし、適切な言葉で表現できるようになります。

まずは、今日から5日間、毎日3分だけ時間を作って、気になった出来事とそれに対する感情を書き出し、「なぜそう感じたのか」を問いかけてみることから始めることをおすすめします。

背景から言語化

多くの人が「言いたいことはあるのに、うまく言葉にできない」という悩みを抱えており、大切な場面で自分の考えを伝えられないことで機会を逃したり、人間関係を損ねたりしています。

これは言語化が苦手だからではなく、日常的に自分の考えや感情を言葉にする習慣がないため、いざという時に頭の中が整理できていない状態なのです。

「魔法の言語化ノート術」を使って、日々の出来事と感情を記録し、「なぜそう感じたのか」を深掘りして一言でまとめる習慣をつけることで、頭の中のモヤモヤを整理しましょう。

たった5日間続けるだけで、思考が整理され、会議での発言や大切な人との会話がスムーズになり、自分自身の理解も深まって、より良い選択ができるようになります。

言語化力が身につくと人生はこう変わる

「言語化力は才能や頭の良さと関係なく、誰でも身につけられるスキルである」と著者は断言しています。

元々言語化が得意ではなかった著者自身が、訓練によって大きな成果を上げてきた経験から編み出した「言語化ノート術」。このメソッドを習慣化することで、あなたの人生にも以下のような変化が訪れるでしょう。

伝える力が圧倒的に向上する

言語化力を鍛えることで、自分の考えや感情を的確に伝えるスキルが格段に向上します。

具体的には以下の通りです。

  • 職場での提案力が向上する
    曖昧な意見ではなく、具体的な提案ができるようになるため、上司や同僚からの信頼が高まります。
    例えば、以前は「売上が伸びないのはマーケティングに問題があると思います」としか言えなかったところが、「売上が伸びないのは現状のマーケティング施策が20代の若年層に偏っているためだと思います。30代以上をターゲットにした新しい広告キャンペーンを提案したいです」と具体的に述べられるようになります。
  • 家族や友人との会話が円滑になる
    感情的なすれ違いを避け、冷静で的確に自分の気持ちを伝えられるようになります。 例えば、「いつも私ばっかり家事をしている。もう疲れた」という言い方から、「最近私の家事の負担が多くて疲れを感じています。あなたも忙しいのは分かるけど、もう少しだけ分担を見直してくれると嬉しいです」という伝え方ができるようになります。
  • 初対面の場での自己紹介がスムーズになる
    短時間で自分のことを簡潔に説明できるため、相手の印象が良くなります。

質の高い思考力が身につく

言語化力は単なるコミュニケーション能力にとどまらず、思考力そのものを高めてくれます。

  • 本質的な課題を見極める力
    表面的な問題に振り回されず、根本的な原因を見極め、解決策を立てられるようになります。
  • 自己理解が深まる
    自分の価値観や感情を正確に把握することで、目標設定がより明確になります。
  • 一段深い思考を得られる
    物事を多角的に捉え、論理的に整理する力が養われます。

言語化力を高める鍵は「聞く力」にあり

言語化というと「話す力」や「書く力」を思い浮かべがちですが、実は本当に必要なのは「聞く力」なのです。

ここで言う「聞く力」とは、他人の言葉を聞くだけでなく、「自分自身の内面の声を聞き取る力」も含まれています。

例えば、何かを伝えたい時に、「自分が本当に言いたいことは何なのか」を自分自身に問いかけ、それを言葉にしてみるプロセスが言語化力を磨く上で欠かせません。

自分の話を聞くことの難しさ

自分の考えていることなんて、わざわざ聞かなくても分かっていると思うかもしれません。しかし実際は、私たちの頭の中にある思考や感情のほとんどが言葉という形になっていないのです。

例えば以下の通りです。

  • 会社に行くのが「なんとなく」めんどくさい
  • 仕事をしていて「なんとなく」張り合いがない
  • 夫や妻、友人と最近「なんとなく」うまくいかない
  • 将来について「なんとなく」不安がある

このように「なんとなく」感じていることを、具体的に言語化できる人はほとんどいません。自分という存在は、あなたが想像している以上に本当の思いや意見を話してくれないものなのです。

魔法の言語化ノート術:たった3分で思考を整理する方法

著者が提唱する「魔法の言語化ノート術」は、わずか3分間で頭の中のモヤモヤを整理し、言語化するためのシンプルな方法です。このメソッドは以下の3つのステップからなります。

ステップ1:ためる

日々の中で起きた出来事とそれに対する自分の感情を記録します。これは自分の思考や感情を言語化するための基礎作りとなります。

具体的な方法

  1. 出来事を具体的に書く(誰が何をどうしたか)
  2. その出来事に対する感情をセットで書く

  • 出来事:会議で自分の意見がスルーされた
  • 感情:悲しい、苛立ちを感じた

記録のコツ

  • 短い言葉でOK、長文にする必要はない
  • タイミングを逃さず、その日のうちに記録する
  • 感情の名前を増やす(単に「嬉しい」「悲しい」だけでなく、「達成感」「焦り」など具体的な感情を選ぶ)

ステップ2:聞く

ステップ1で記録した出来事や感情を、自分自身に問いかけて深掘りします。これが思考を整理し、本質を見抜くための最も重要なポイントです。

具体的な方法

  1. ステップ1で貯めたメモに「のはなぜか」を足して問いを作る
  2. 3分間で5つ以上を目標に、とにかく頭に浮かんだ言葉を書き出す

: 「プレゼン終了後、テンションが上がった」というメモに対して、 「プレゼン終了後、テンションが上がったのはなぜか」という問いを立てる

ポイント

  • ノートとペンを準備し、見開きページの左上に問いを大きく書いて線で囲む
  • スマホのストップウォッチ機能などを使い、3分間集中して書き出す
  • 綺麗な文字や言い回しにこだわる必要はない、頭に浮かんだ言葉をそのまま書く

ステップ3:まとめる

ノートに書き出して深掘りした内容をもとに、自分の考えや感情を一言でまとめます。これにより、曖昧だった思考が明確になり、次に取るべき行動が見えてきます。

具体的な方法

  1. ノートに書き出した内容から同じ言葉や似た意味の言葉を見つけて印をつける
  2. 印をつけた言葉を参考に、しっくりくる一行にまとめる

: 「プレゼンでテンションが上がったのは相手に認めてもらえたからである」

ポイント

  • 結論には正解があるわけではない、自分なりにしっくりくる一行ならOK
  • この結論をノートの見開きページの右上段に大きく書いて線で囲む

魔法の言語化ノート術の具体例

ケース1:パートナーへの苛立ちを言語化する

30代会社員のKさんのケースを見てみましょう。

ある朝、ゴミ出しを忘れて出勤したところ、帰宅後にパートナーから「今日ゴミを出していなかったね」と不満げに指摘され、カチンときてしまいました。

ステップ1:ためる

出来事:ゴミ出しを忘れて妻に文句を言われた
感情:腹が立った

ステップ2:聞く

問い:「ゴミ出しのことで妻に文句を言われて腹が立ったのはなぜか」

3分間で浮かんだこと(例):

  • なぜ私ばかりがゴミを出す役目なんだ
  • もっと感謝してほしい
  • 忙しい朝にゴミを出すのがストレスだった
  • 自分でも忘れたことに少し罪悪感があった

ステップ3:まとめる

結論:「互いの役割分担について話し合う必要があるかもしれない」

このプロセスを通じて、単なる苛立ちから対話のきっかけを見出すことができました。

ケース2:日常の幸せを言語化する

ある休日、Kさんは家族と愛犬と散歩していて何とも言えない幸せを感じました。

ステップ1:ためる

出来事:家族と愛犬の散歩をしていた
感情:幸せな気分になった

ステップ2:聞く

問い:「家族と愛犬の散歩をしているだけで幸せな気分になったのはなぜか」
3分間で浮かんだこと(例):

  • 愛犬が楽しそうだから
  • 自然の中を歩くのが気持ちいい
  • 家族と何気ない時間を共有している
  • 互いの感情をそのまま受け入れられる時間

ステップ3:まとめる

結論:「何気ない日常の中で家族との時間を共有できることが私の幸せの源である」

このように、ポジティブな感情についても言語化することで、自分にとっての幸せの本質を理解し、今後の生活にも活かすことができます。

まとめ:言語化習慣があなたの人生を変える

言語化力を高めるためのポイントをまとめると:

  1. 言語化力は誰でも身につけられる能力であり、特別な才能は必要ありません。
  2. 言語化の第一歩は「聞く力」を鍛えることです。他人の話を聞くだけでなく、自分自身の内面の声にも耳を傾けましょう。
  3. 魔法の言語化ノート術の3ステップ(ためる→聞く→まとめる)を毎日3分間、5日間続けるだけで効果を実感できます。
  4. 出来事と感情を分けて記録し、「なぜそう感じたのか」を深掘りすることで、思考が整理されます。
  5. 言語化習慣が身につくと、仕事でもプライベートでも大きなメリットがあります。

頭の中にあるモヤモヤした思考や感情を言語化することは、単にコミュニケーションを円滑にするだけでなく、自分自身を深く理解し、より良い選択をするための強力なツールとなります。今日から「魔法の言語化ノート術」を実践して、あなたの思考と人生をクリアにしていきませんか?

本記事著者のあとがき

私自身、この「魔法の言語化ノート術」を実践してみて、驚くほど思考が整理されることを実感しました。

特に印象的だったのは、頭の中で漠然と考えていることと、実際に言葉にして書き出したものとの間にある「ギャップ」です。

思っていたよりも自分の考えは浅かったり、逆に思わぬ深みがあったり。何より、自分の感情の原因が意外なところにあることに気づかされます。「なぜそう感じたのか」という問いは、慣れないうちはしんどい作業ですが、表面的な感情の奥にある、自分の価値観を深掘りすることができます。

この方法の良いところは、わずか3分という短時間で取り組めることであり、忙しい日常の中でも、就寝前や通勤中のちょっとした時間に実践できます。最初は「3分で何が書けるんだろう」と思うかもしれませんが、やってみると意外にもたくさんの言葉が浮かんでくることに驚くでしょう。

言語化は筋トレのようなものです。毎日少しずつ積み重ねることで、確実に力がついていきます。ぜひ今日から5日間、この魔法のノート術を試してみてください。あなたの頭の中が整理され、言葉がスラスラと出てくる感覚を実感できるはずです。